2019.02.08

造作建具について

 

新築、リフォーム問わず、弊社は建築家の方々と一緒にお仕事をさせて頂いているので、玄関ドアや室内建具には造作建具を採用させて頂くことが多いです。

造作建具ということはつまり、こちらでデザインや寸法、材質を選んで決めて、それを建具屋の建具職人さんに製作してもらうということなので、オーダーメイドの建具ということです。

既製品の建具は工場で決まった規格と仕様で大量生産される建具になる訳ですが、弊社も全く使わない訳ではありません。

既製品建具の良いところは、種類が豊富で建具が反りにくい。そして、取り付けも簡単なところかもしれません。

対照的に造作建具は、建具が反るなどして開閉しにくくなることがあります。木は、水分を吸ったり吐いたり呼吸をしているので、落ち着くのに春夏秋冬のフルシーズンを通して、ゆっくり時間を掛けて馴染ませる必要もあります。ただし、建付けの調整は可能なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真のように建具職人さんがコマを調整したり、カンナを使って削ったり、建付け調整が出来るように造作建具は考えて造作されています。

既製品建具は、数年経って隙間やいわゆる建て付けが悪くなった時、調整することが出来ない事があります。全く調整出来ない訳ではないのですが、調整幅が狭いんですね。部品交換をしなければならなくなっても、部品の生産が終わってる場合もあるのです。

そして年月が経つと、表面が色が褪せてきたり、接着材が甘くなり剥がれてくる心配があったりします。

 

どちらが良い・悪いという訳ではないのですが、ご自身の思いに合った建具はどちらになりますか?味わいのある風合いの建具に触れる機会が多いので、私は造作建具の経年劣化も嫌いではありません。

手は掛かるかもしれませんが。。。